組織マイクロアレイTMA
作製サービス

パソロジー研究所の組織マイクロアレイ作製サービスの特長

組織マイクロアレイ(TMA)作製の流れ

  • 保有アレイヤー
    ・JF-4(独自開発した組織マイクロアレイヤー) 1台
  • 累計約250個以上のTMA作製経験がありますので、お客様の様々なご相談に応じることが可能です。
  • ドナーブロックはお客様でご準備ください。 お預かりしたブロックからTMAを作製いたします。
  • 抜き取るコア位置をお客様で選定いただく場合は、ドナーブロックに対応するHEスライドに、希望のコア位置のマーキングをお願いします。当社にコア位置の選定をご依頼いただくことも可能です。
  • TMAブロック1個につきTMA標本のHE染色をサービスで1枚お付け致します。
  • ブロックに傷をつけたくない場合は、穴を開けずにアレイブロックも作製することも出来ます。「スパイラルアレイブロック®」
  • アレイ作製時に便利なドナーブロックを収納する整理箱もございます。

組織マイクロアレイブロック

組織マイクロアレイ(Tissue Microarray, TMA, 組織アレイ)とは、組織標本ブロックから検索対象となる部分を選定し、小さな円柱(コア)状に抜き取り、それを集約して、1つのブロックに整列(アレイ)させて再包埋し、ブロックにしたものです。 そのブロックから薄切したスライド標本1枚には、極めて多数(最大 1,000 個超)の小組織片が載っている事になり、一度に多数の組織を染色、分析することが可能です。したがって、コストや効率性の観点から画期的な研究方法と言えます。

組織マイクロアレイを研究に利用する利点

  • たくさんの組織を一度で染めることができるので、手技による、染色結果のバラつきがありません。
  • 薄切や染色にかかる時間の軽減ができ、試薬やコストの節約が可能です。
  • 組織マイクロアレイスライド標本は、通常の組織スライド標本と同じ様に、免疫組織化学染色などが実施できます。

例えば…100 症例の検体を、5 抗体で染色検討したいと思った場合

従来の方法では、100 個のブロックを各 5 枚、合計 500 枚を薄切し、500 枚分の染色を行います。評価を行う際も、500枚のスライドを検鏡しなければならず、時間や労力はもちろん、試薬代等も非常にかかります。
仮に、100 症例を埋め込んだ 1 個の TMA ブロックを作製すれば、5 枚の薄切、5 枚の染色で済み、時間や労力が大幅に軽減されます。評価時も、スライドの隅々まで見る必要はありません。各症例の選定した部分のコアを見るだけですので、迅速な分析や研究が可能です。
したがって、新しい抗体、新しいターゲットが発見された場合等には、ただちにわずか 1 枚のスライドを染めただけで結果を確認することができます。忙しい研究者の方にとって、非常に有用な研究方法と言えます

TMA作製コア径と数

コアの径 最大コア数
1.0mm ~150コアまで(10×15定型)
1.5mm ~96コアまで(8×12定型)
2.0mm ~48コアまで(6×8定型)
3.0mm ~24コアまで(4×6定型)
TMAブロック

※0.6㎜は現在お取り扱いしておりません
TMAスライドHE染色

アレイヤーは2022年4月をもって販売を終了いたしました。

※組織マイクロアレイTMA作製のご依頼は引き続きお受けしております。

アレイヤー販売終了についての詳細は、販売総代理店のサクラファインテックジャパン株式会社まで。TEL 03-5643-2630

使用論文紹介

その他、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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