ポジコンスライド

免疫染色の精度管理
陰性/陽性コントロール (Positive/Negative control)
染色強度コントロール (Intensity control)

日常の診断や研究で利用される免疫染色は、判定の標準化・精度管理のため、染色のクオリティーコントロールが必要とされます。 当社では目的タンパク質マーカーの発現が明らかになっている培養細胞を用いて陰性・陽性コントロールを作製し、その切片をスライドにのせています。(製品名・ポジコンスライド)このポジコンスライドは、陰性コントロールは陰性に、陽性コントロールは陽性に染色されます。
免疫染色の結果は治療方針に影響を与えます(コンパニオン診断)。陰性か陽性かのコントロールだけでなく、染色強度のコントロールも重要です。染色手技によっては本来は中等度の発現が強発現(あるいは弱発現)することがありますが、これは陽性コントロールだけでは判断できません。
通常、陽性コントロールには、ターゲットが発現していることが確実な細胞や組織を使用します。免疫染色で検体が染まらなかった場合、陽性コントロールを使用していなければ、検体にターゲットが存在していないのか、抗体など試薬や手技に問題があるのか判断が困難です。ポジコンスライドを使用すると、染色は適正に実施されたかどうかの判断が可能です。 免疫染色の再現性と質が向上し、精度管理業務の迅速化やコストの軽減も可能です。


HER2 IHCポジコンスライド 染色後(検体つき)


HER2 ポジコン染色例 拡大画像


ポジコンスライドとは

病理診断のタンパク質マーカーが発現または発現しない細胞株をそれぞれ培養します。 その細胞株をホルマリン固定後、パラフィンにて包埋し、セルブロックを作製し、免疫染色でタンパク質発現の確認を行います。 作製したセルブロックはアレイヤーで 1.5mm 径の大きさに抜き、再包埋し、セルアレイブロックを作製します。そのセルアレイブロックを4μm~5μm に薄切し、スライドガラスに載せ、その上にティッシュプロテクターを貼り、ポジコンスライドを作製します。

※ポジコンスライドの細胞の丸い形は製造過程上、円の欠け、割れが生じることをご了承ください。

ポジコンスライド一覧

商品名 コード名 使用細胞株数 包装単位(スライド数) 商品資料
HER2 IHC PS-17001 4 1ケース(5枚)
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HER2-S IHC ※1 PS-17001S 2 1ケース(5枚)
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EGFR IHC PS-17002 4 1ケース(5枚)
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Ki-67 IHC ※2 PS-17004 2 1ケース(5枚)
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p53 IHC PS-17005 3 1ケース(5枚)
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HER2 FISH PS-17006 3 1ケース(5枚)
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ER/PgR IHC PS-17011 2 1ケース(5枚)
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※1 製品名に「S」がついているポジコンスライドは、通常のポジコンスライドとは異なり、陽性・陰性の2つの細胞株のみが載った商品となっております。

※2 Ki-67 IHCポジコンの陰性のみ、組織を使用しております。

ポジコンスライドのサンプルご希望の方は お問合せフォームにて受け付けさせて頂きます。ご希望のポジコンスライドの種類をお知らせください。

※お申し込み頂いてからお届けまで、お時間を頂く場合がございます。 予めご了承くださいませ。

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ポジコンスライドの使用方法

使用の際には、ポジコンスライドからティッシュプロテクターを剥がし、細胞株を載せていない空スペースに薄切した検体を載せて、標本を乾燥させた後、脱パラフィン操作を行って、通常の免疫染色を実施します。

ポジコンスライドの品質について

  • 免疫染色を行い、タンパクの質の染色性をチェックして、品質を確認致しております。
    さらに、Leica 社の Aperio CS2 を使用して免疫染色の画像解析を行い、 染色の定量化データ解析を行って品質を確認致しております。
  • 使用期限は、常温で約 6 ヶ月です。ただし、高温多湿の保管状況では、使用期限が短くなる場合がありますので、冷蔵庫等の低温での保管をお勧めします。
  • 酸化や湿気により生じる細胞内のタンパク質の抗原性の劣化を防ぐために、ポジコンスライドはティッシュプロテクターという特殊なテープでカバーして、販売しています。

HER2 3+ 解析画像

その他、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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