カクテル抗体

NSSCLC Cocktail(肺腺癌と肺扁平上皮癌を鑑別するためのキット)

[NSSCLC Cocktail パンフレット]

肺癌の診断・治療においては、小細胞癌の否定のみではなく、扁平上皮癌を除外することが重要です。 しかし、呼吸器を専門とする病理医でも、組織材料の小さい経気管支生検等の診断においては、低分化な扁平上皮癌をHE 染色のみで正確に除外することは困難です。このため、複数の抗体を使用しての診断が必要ですが、この診断は作業的にも費用的にも負担が大きいものとなります。
そこで当社では、呼吸器病理のエキスパート指導の下、腺癌、扁平上皮癌の免疫組織化学的スクリーニング方法に適した 2種類の希釈済カクテル抗体(ADC Cocktail、SqCC Cocktail)を開発いたしました。 当社カクテル抗体の使用により、希釈作業が不要となり染色回数も減るため、作業負担等は大幅に軽減されます。また、当社カクテル抗体は二重染色の必要がありませんので、通常の染色手順で使用していただけます。

ラインナップ

SqCC CocktailとADC CocktailがセットになったNSSCLC Cockail KITで染色されれば、更に効率的ですので、セットでのご使用をお勧め致します。

品名 内容 商品コード 容量 商品資料
NSSCLC Cocktail KIT SqCC Cocktail(p40+CK14)
ADC Cocktail(TTF1+NapsinA)
KT-21001 各7.0ml
KT-21002 各3.5ml
ADC Cocktail TTF-1+NapsinA KT-17003 7.0ml
KT-17004 3.5ml
SqCC Cocktail p40+CK14 KT-21005 7.0ml
KT-21006 3.5ml

SqCC Cocktail (p40+CK14)

p40 → 核が染色される

CK14→細胞質が染色される

※p40(ΔNp63)は、p63 に代わる 肺扁平上皮癌マーカーとして、注目されています。

SqCC Cocktail (p40) 
肺扁平上皮癌組織染色像(陽性)

核と細胞膜に陽性像がみられる

SqCC Cocktail(p40)
肺腺癌組織(陰性)

p40 の核染色は扁平上皮癌に高い特異性を示しますが、染色プロトコルによって、弱い細胞内染色性が、 非特異的な反応として腺癌に観察されることがあります。
CK14 の強い細胞質染色性とは鑑別可能ですが、混同される可能性がありますので、ご留意ください。

ADC Cocktail(TTF-1+NapsinA)

TTF-1 → 核が染色される

NapsinA→細胞質が染色される

ADC Cocktail 肺腺癌組織染色像(陽性)

核・細胞質に陽性像がみられる

ADC Cocktail 肺扁平上皮癌組織染色像(陰性)

Diff-MML (p63+CK14) Cocktail
(Differentiation of Mammary Lesions)

乳管内増殖性病変と非浸潤性乳癌、浸潤性乳癌の鑑別のためのカクテル抗体

乳癌は癌罹患数で女性の一位を占めます。近年、診断技術の進歩から非浸潤性乳癌(以下、DCIS/LCIS)が多数発見されていますが、同時に良性の乳管内増殖性病変も遭遇する機会が増えています。良性の乳管内増殖性病変と DCIS/LCIS の鑑別には組織の HE 染色像と併せ乳管内増殖巣の二相性を確認することが必要で、各種の抗体による免疫染色が行われます。また、乳癌の病期予後診断や治療のためのコンパニオン診断のうえで DCIS/LCIS と浸潤性乳癌(以下、IDC/ILC)の評価は重要で、腫瘍細胞巣周囲の筋上皮細胞の存在は両者の鑑別診断となります。
本製品 Diff-MML(Differentiation of Mammary Lesions) Cocktail Antibody は、良性の乳管内上皮細胞の細胞質に陽性を示すことが多い CK14 と筋上皮細胞の核に陽性となる p63 をカクテルすることで、良性病変の二相性の確認と DCIS/LCIS の筋上皮の確認が可能となり、良性乳管内増殖病変、非浸潤性乳癌そして浸潤性乳癌の鑑別診断の一助として利用できます。

ラインナップ

品名 内容 商品コード 容量 商品資料
Diff-MML Cocktail p63+CK14 KT-21009 7.0ml
KT-21010 3.5ml

p63 → 核が染色される

CK14 → 細胞質が染色される

Diff-MML Cocktail 染色例

乳癌(浸潤癌、非浸潤癌)とその周囲に見られた良性乳管内病変
良性乳管内病変は p63 と CK14 陽性
DCIS は腫瘍巣周囲に p63 陽性、浸潤癌は p63 と CK14 いずれも陰性

PIN Cocktail(AMACR+p63)

[PIN Cocktail パンフレット]

前立腺癌は異形の比較的少ない癌が多く、時に癌か過形成の判断が困難です。前立腺癌の診断には、 腺管の二層性が消失した細胞内の癌関連蛋白質の有無を確認することが判断上重要です。
具体的には、 次の 2 つの抗体を使用することで判断が可能になります。
  • α-methylacyl CoA-racemace : AMACR (p504s)
    前立腺癌細胞の細胞質内に粗顆粒状の陽性像を示しますが、非癌腺管は染まりません。
  • p63
    非癌腺管に存在する基底細胞の核に陽性像を示しますが、癌腺管は染まりません。
ただ、2 抗体を使用しての診断は作業的にも費用的にも負担が大きいものとなります。そこで当社は、 2 抗体を混和した希釈済カクテル抗体を開発しました。当社カクテル抗体の使用により、希釈作業が不要となり染色回数も減るため、作業負担等は大幅に軽減されます。また、当社カクテル抗体は二重染色の必要がありませんので、通常の染色手順で使用していただけます。

ラインナップ

品名 内容 商品コード 容量 商品資料
PIN Cocktail p63+AMACR PKT-17001 7.0ml
PKT-17002 3.5ml

p63 → 核が染色される (二相性を有する非癌部)

AMACR→細胞質が染色される

PIN Cocktail 前立腺癌組織染色像(陽性)

細胞質に顆粒状陽性がみられる

PIN Cocktail 前立腺癌組織染色像(良性の非癌部)

核に陽性像がみられる
使用論文紹介(PDF)

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