スパイラルアレイ®

Spiral Array®の作製

スパイラルアレイ®はドナーブロックに穴を開けることなく組織アレイブロックを作製できる、まったく新しいコンセプトのアレイです。 通常の組織マイクロアレイは、ドナーブロックの組織を多数コア抜きして作製します。数個~数百個の検体を整列させたもので、分子病理研究、染色コントロールなどに頻用されています。
一方、スパイラルアレイは、50~100µm厚の薄切切片をロールしアレイ状に配置し断面を観察するもので、従来のアレイと比較し広い範囲の組織をカバーすることができます。この為、スパイラルアレイRは、免疫染色において対象となる染色性を有する部位がより確実に描出されるというメリットがあります。

Spiral Array®ブロック

Spiral Array® HE 染色画像

Spiral Array®の製造工程

ドナーブロックの表層を厚さ50~100µmで薄切し、切片を巻いてレシピエントブロックへ垂直に再包埋しスパイラルアレイブロックを作製いたします。

Spiral Array®の利点と応用

従来の組織マイクロアレイと比較し次の利点がございます。
  1. ドナーブロックに穴を開けることなく組織アレイブロックを作製できます。
  2. 従来の組織アレイと比較しドナーブロックの広い範囲の組織をカバーすることができます。
今までアレイに適していなかった小さな組織(生検)や、組織そのものが薄い検体も Spiral ArrayRにて作製可能です。いくつかの検体を同時にスパイラルアレイにし染色すれば、染色費用の軽減をすることができます。また、広い範囲の組織をカバーすることから、免疫染色のコントロールに有用であると考えています。

Spiral Array®受託の流れ

1
組織ブロックと HE スライドをお預かりします。

Spiral Array®の材料となる組織ブロックと そのHE スライドを パソロジー研究所へ送付ください。

2
アレイマップの作成
アレイのどの位置にどの症例を置くかマップ(表)を作成いたします 。 1 ブロックに 20 コアまで入れることができます。
3
症例の観察方向を決定します。

HE スライドに観察したい部分と、カット位置、必要があればロール向きの記入をします。
スパイラルアレイ用の切片は、ロール状に巻いた後、2つに切断するので、1 ロールから 2 つのコアができます。
どちらも使用するか、どちらか一方だけを使用するかはお選びいただけます。

4
スパイラルアレイブロックの作製

経験豊富な技術士がスパイラルアレイブロックを作製いたします。

5
スパイラルアレイブロックの納品・お預かりしたブロックと HE スライドをご返却いたします
ご依頼から約 2 週間で完成いたします。
(ご依頼内容によっては若干お時間をいただく場合もございます。)
Spiral Arrayを使用した論文 導入事例

その他、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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